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2007年9月16日 (日)

かばい手

国際柔道連盟の役員改選で、派閥争いのとばっちりを受けて山下泰裕氏が落選し、執行部から日本人がいなくなった。スポーツのグローバル化で、変革はやむを得ないが、私は、柔道着がカラフルになったあたりから柔道が変な方向に向かっているなと思った。柔道には勝敗のみならず、形や礼節と言うものが存在するが、そんなことを異文化で育った人たちに説明しても理解できない。「一本」とか「技あり」などの言葉は残されているが、実態はボクシングやレスリングのようなポイント制だ。国際化という大きな流れの中に柔道本来の精神が埋没してしまいそうだ。相撲に「かばい手」と言う言葉がある。昔、北の富士が先代貴ノ花(若貴の父)と対戦した時、北の富士が貴ノ花におおいかぶさるような形になり、北の富士が先に手をついた。もし、手をつかなければ、下にいる貴ノ花が大けがをするからだ。微妙な判定だったが、北の富士が先に手をついたのは「かばい手」だということで、北の富士が勝ちとなった。年月が経過し、朝青龍対琴の若戦、朝青龍がほとんど負けの状態で、けがをしないように琴の若が気配りをして先に手をついたが、勝負は琴の若の負けと判定された。「かばい手」と言う相手を思いやる美しい精神が消滅した一番だった。もはや相撲も柔道も日本の国技とは別の世界のモノに変化してしまった。

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